メガネをつけてどれくらいだろう。
というよりも目が悪くなってどれくらだろう。
小学生の頃は何もかも良く見えてた。
中学生の頃も視力なんて気にしたことなかった。
高校生の頃は黒板見るのに目を細めてた。
↑はい、ココです。
そういえば小学生の頃、昼休み明けか終わりの会の時に変な儀式があった。
山々に囲まれた田舎の小学校にて、確か全員窓際に立った状態で校内放送が流れ出し、合図に合わせて近くの校舎を見たり、遠くの山を見るという意味があるような無いような時間。
今考えると中々不気味。
全校生徒が並んで外を見てるんだから。
これが始まった経緯は分かりませんよ。でも恐らくですが、当時ファミコンが爆発的に普及したことも一つなのかな、と。
ネットなんてありませんから。
ゲームは目を悪くする、なんて情報が一回でも飛べば、それは楽々と千里を超えて伝わる。
誰でも言ってくる。隣のおばさんでも言ってくる。ゲームはこういった場面でも悪だった。
それでも辞めなかったゲームのやり過ぎかどうか分からないけど、確かに中高校と進むにつれて段々視力は悪くなった。
とはいっても困るレベルではなく、単に見えにくいってレベル。まぁ今思えばそれが困るレベルなんだよ、、、って当時の自分に最大限のツッコミを入れたい。
そしていよいよ目に装備欄が出来たのが大学生の時。
バイクの免許を取るために自動車学校に行った際、視力検査という検問に引っかかってしまった。
そういえば免許更新の視力検査、アレも大概だと思う。
検査員によって撃破難易度が違うから。
時にはゲームオーバーしても「もう一回する?」とコンティニューが効く場合もあるし、、、
時には間違えたとき、「・・・じゃなくてぇ?」と自動照準がオンになる場合もあるし、、、
最低難易度のビギナークラスまで下げると、「コレ、左だけど見える?」なんて場合もあった。
ただこの自動二輪教習所の場合は、難易度がインフェルノだったので一発アウト。
慈悲は無い。ただ今思えばそれは感謝。
最初はメンドクサイ・・・という感じだったんですが、そこは興味が勝った。
コンタクトって面白そうだな、と。
最初は目に異物を入れる行為なんて耐えられん!!ってビビってたけど、一回ハメてみたら文字通り世界が変わった。
信じられん。。。
なんという世界だ!!
こっ これがコンタクトというやつなのか!!
見える!!
相手がどんな方向を向いてようが見えないはずがない!!
俺はいま、究極の視力を手に入れたのだ!!
と、言ってたピッコロさんの気持ちがよく分かる瞬間。ちょっとセリフは変わってるけど。
文字通り、世界が変わった。
そこからはもう彼(コンタクト)無しでは生きていけない世界になってしまった。
どこに行くにも常に一緒。良い思い出も悪い思い出も共有し合えた。
離れるのは寝る時だけ。
けれどもそんな夢のような共同生活は段々、終焉を迎え始める。
耐えられなくなったのよ。
眼精疲労に。
とにかくコンタクトレンズというのは、目が疲れる。朝から入れてると夜には目がショボショボ。。。年を重ねる度にその時間帯が早くなり、ついには夕方にはもう外したくなるほど。
そうなるともう一緒にはいられない。。。
私たちの同化は終焉を迎えた。
そして新たなパートナーと出会う。
それがメガネくんとの始まりの合図でもあった。
あれから何度も季節が巡った。
あれから何度も日が昇り、沈んた。
幾度かの代替わりをしつつ、今でも私はメガネを装備している。多分、一生この装備は外せない。
視力が良い、というより目が見えるというのはとても尊い。
映る世界は自分で選べる。
しかし映る映らないは自分で選べない場合がある。
喜ぶ、、というのは違和感があるかもしれない。
それでも大切にしよう。12色に見える世界を。
今日はこの辺で。
ではでは~
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