たまには自転車に乗ろう。
分かっている。後悔はしないけどめっちゃ疲れるのは分かっている。でも乗ろう。
そう思い、乗り始めて約１０分。
分かりきったことだが、にじみ出る汗が止まらない。
汗をかくのは私が生きてる証。
喜べ、私のハムストリングスよ。明確にどこの部分か分かってないけど、喜んで動いてくれ。
多分、太ももあたりでしょ。大丈夫、しっかり効いてますから。。
ー ー ー ー ー
太ももを上げ下げすること数百回。たどり着いたのは百貨店。
そういえばここ数日、ニュースで見かける百貨店問題。
従業員として納得できないことは分かるし、ストライキは働く人の権利の一つだとは思う。
しかしそれを嘆くお客さんサイドはどうなのかな？っていつも思う。
「頑張ってほしい」、「顔としてあってほしい」
、、、なら普段からもっと足繫く通ってたらいいだけじゃないのかな。全員ではないとは思うけど。
無くなるかも、と思ってから大事にするのはちょっとエゴが強いように思ってしまう。
少し前に私の地域でも、高校の統廃合問題が起こり、そのときも同じことを思った。
無くなる、と分かってから署名を集めたり、地域の顔だと訴えたりしてたけど、、、
普段からもっと大事にしてたり、利用してたり、工夫してたりしてたのかな？と思ってしまう。
ー ー ー ー ー
百貨店の帰り道、大通りではなく小さな小道を通った。
すると高校の近くを通ったのだが丁度、昼休みにあたる時間だったので当然の事ながら賑やかだった。
これぞ青春の音。どんな一流ミュージシャンでも奏でることが出来ない生の青春サウンド。
ふと塾講師時代のことを思い出す。
休み時間にうるさかったから生徒に注意すると、逆に生徒からこう言われた。
「先生、生徒がうるさいのは世界が平和な証拠だって」
コノヤロウ。。小生意気にも最もなこと言いおってからに。不覚にも「なるほどな、、」と一瞬納得してしまったのでよく覚えてる。
しかしよく考えると意味が分からない。
それでも変に確信を付いてるように聞こえる。
いつの時代も実は子供が上手なんだな。
というより素直で理屈がないぶん、ストレートだからこそ、理屈に囲まれた大人にはない考えがある。
ともあれ学校が賑やかなのは世界が平和な証だそうだ。
確かに昼休みに静かな学校ほど不気味なものはない。うるさいくらいが丁度良い。
時には律する意味で大人は注意するが、だからといって静まり返ったら逆に心配するって絶対に。
ー ー ー ー ー
高校を過ぎても続く小道を走る鈍足自転車。
車も通るけど、比較的静かなもの。それもそのはず。それは昼休みだから。
ふと工場っぽい施設の横を通り過ぎると、休憩中っぽい男女二人がスマホを見せ合い、笑ってる光景を見た。偏見かもしれないがちょっとオタクっぽい二人に見えた。
オタクの男女が笑顔で会話する世界は平和な証。
何だろう、ソシャゲで出たレアキャラを見せ合ってるのか。
あ～、このキャラ〇〇くんに似てるね♪
ないないない、、、めっちゃイケメンやん。。
え～、だけん似とるんよ♪
バカヤロウって♪
世界を彩るのはいつだって趣味や好きなことを楽しむ心だ。
だからオタクというタイプは強く、私は大好きだし、憧れる。いつだって何かに対するオタク心は持っていたい。
ー ー ー ー ー
帰宅して自転車を止める。
ものの見事に大汗をかいていた。
たかだか小一時間、自転車に乗って大汗をかく。
紛れもなく運動不足の証だ。
玄関を開けると、柱の陰から玲がコチラを見ている。
「なんだお前か、、」みたいな残念そうな顔にも見えたのは気のせいじゃない。
しかしその後ろに異物💩も大河💦もないことに私は安心して、今日の冒険は終了。
今日はこの辺で。
ではでは～
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