こないだ新聞を読んでいて個人的には中々衝撃的な記事を見た。その内容は、
という内容。
その理由は読まずとも大体分かる。けど読む。
はい、排ガス規制。ダヨネー。
記事の中にも書いてましたし、私もすぐに連想するのはやはりカブの存在。
そうです、50ccのミニバイク生産終了ということは、あのカブも生産終了という意味をも示すのです。
あの信じられないほどの驚異の燃費性能を誇るカブ。
昨日も今日も明日も明後日も。
明け方頃、全国津々浦々でそのエンジン音が聞こえるカブ。
なにがスーパーなのか分からないけど、その冠に負けてないほどの性能を持つカブ。
アレの生産が終わるというのですね。
ただただカナシイ。
ー ー ー ー ー
この記事を見た瞬間、学生期の友人を思い出しました。
もう二十年以上前になる。
大学生だったあの頃、我々の移動手段は徒歩、電車、もしくは原チャでした。
確か当時からすこ~しずつ排ガスがど~のこ~の言い始めてきた頃だったと思います。NSRとかが生産終了って言われてた時期。ですがまだまだ2スト原チャがフツーに当たり前でしたね。
ディオやらレッツやらが元気に町中を走り回ってたあの時代。
そんな中、一人の友人は「俺はカブ一択や!」と流行りなんて何処吹く風よ!と、言わんばかりに何の迷いもなく、スーパーカブを買っていました。
しかも若者向けに作られたオシャレな「リトルカブ」ではなく、あの新聞配達よろしくな「スーパーカブ」一択。
なんでなの?と理由を聞いてみると、
「アカン!あんなのカブやない。漢は黙ってスーパーカブやろ!」
みたいなこと言ってました。
分かりませんが、私には男じゃなくて漢って聞こえたような気がした。
ー ー ー ー ー
彼を一言で表すならまさに「熱血野郎」
当時、音楽系サークルに所属していた私たちは定期的にライブをやってたんですが、回りがバンドを組む中で、一人ラッパズボンにアコギ一本で弾き語りする熱血野郎。
かと思えば、親友と一緒に漫才をしようと言い出し、めちゃくちゃ練習してそのライブに出たりする熱血野郎。
↑↑めっさ面白かったですw
しかもその相方がとても素直でピュアな人間だったので、彼に対して「30歳まではエロビ(DVDなんてなかった。。。)しか見たらイカン」という意味不明なお触書を示す熱血野郎w
熱血と同じくらい、彼のカブへの愛はすさまじかった。
ノーマルを乗り倒した後はまずマフラーをバットみたいな長いのに交換し、それから排気量アップの改造をし、モンキー専用のヘンテコマフラーを取り付け、完全オリジナルのカブを完成させていた。
自分の好きが大正義!!というスタイルは当時も、そして今思ってもめちゃめちゃかっこいい。
ー ー ー ー ー
しかしだよ。。。
私はいつもツッコまずにはいられらかった部分がある。
そこまでバイク、いやカブに愛を注いでおきながらだよ・・・
何故にヘルメットが中学校の時に被ってたチャリンコ用なんだ?
と・・w
何故だ。
なぜ安全面に愛を注がなかった。。
確か、
「スッと入んねん。かっこええやろ?」って言ってた記憶がある。
うん、なんかかっこいいよ。
でも良い子には見せられない真実だよ。
因みにメットの側面には大学で発行される「再履修」の領収書ステッカーが処狭しと貼られてた。
撃墜マークのつもりなんですって。
「見てん。ついに3000円墜としたで!」
いや、それ逆に撃墜された証や・・
アホかw
でもオモロイわw
ここ数年は会っていないその友人。
でもきっと今でも己の好きを愛し、貫いてるに違いない。
ちょっと会いたくなってきました。
新聞の一記事からふいに思い出した青春の姿。
カブの終了は悲しいけど、結果的にどこかあったかくなった記事でもありました。
今日はこの辺で。
ではでは~
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