我が人生の新たな一歩



新年度が始まった4月3日、月曜日。
不安と期待が入り混じった不思議な空気感が包む新年度の初日。
そんな日に一つの報告があります。

ー ー ー ー ー

私は去る3月31日を以て、以前の仕事を辞めました。

正確にはただ今、有休消化中なのでしばらくは在籍はしている状態。しかし職場に行くことは基本的にはもうない。

理由はあれやこれやとありますが、一言で表すなら

私の会社への信用が底をつき、これ以上自分を騙しながらするのは無理だった。


これですね。

仕事とは?と聞かれれば、その回答は十人十色だと思います。そこにディスカッションの意味はない。何故ならその人の仕事観だから。

私の場合、仕事とは自分のためである、と思ってます。人のため、社会のためにする仕事をいかに自分が楽しめるか。

断っておきますが、楽しいだけの仕事なんてないのは当たり前。要はそれをいかに楽しめるように自分と環境を改良していくのか。

その過程が何より楽しい。
自分が成長するってのは仕事をするうえで一番の栄養素と楽しみだ。

でもそれは決して一人では出来ない。
高め合うナニカがいる。

尊敬する人か、意識を共有する仲間か、全く考えが違うけど自分に無いものを持っているライバル的な人か、、、

はたまた自分で掲げた目標か、会社が掲げた無理難題な目標か、、、

これを見つけ、クリアするのが最高なのだが、、

私の場合、この全てが無くなった。
自分で掲げた目標というか指針すら否定され、なくなってしまった。

別に今に始まったことではなかった。
ここ数年は尊敬する人がドンドン辞めていき、私自身も上司に、

このままじゃマズイです!
皆が意識を変えて、人材育成に
力を入れないと、、


などなど数多くの意見を進言しても、採用されず、旧体制を維持し、ドンドン衰退していく会社に歯がゆさだけが増していく状態だった。

ー ー ー ー ー

衰退、とはいっても私の会社はコロナ下においては所謂、プラス産業であったので業績は上がっていた。
だけどそれが逆にまずかったとも今は思う。

みんなの危機感は薄れ、この業績は自分たちの力の結果だ!と思い込み、「いや待て、これは一時的なものだ」、と思う人は数えるほどだった。。

人の思考は様々なのは分かってる。
ま、そう思う人もいるよね~、ってのも分かる。


でも何故、大多数がそうなる・・?


そう。衰退していったのはそこで働く人の意識だった。

このままじゃいけない、と言い続ける私が次第に異端児みたいになっていった。

私の伝え方、言い方に難があったのも容易に思える。

そりゃそうだ。
私はイライラが募っていたから。

ー ー ー ー ー

私も馬鹿じゃない。
このままじゃどちらにとっても良くないのは分かってたので、上司に相談もしたし、何なら副社長にまで話を持っていき、相談などもした。

何度も話をした。

この場所を守り、改善するための意見も多数提案した。

そして先週の月曜日、、、

私は異動を命じられた。

全く関係のない仕事内容だし、どうやら日勤夜勤もあるような部署。

更に周囲には愚痴ばかりこぼし、言われた仕事しかせず、会議では意見など一言も出さない人間が私の代わりに昇格していた。


私の中で確実に糸が切れる感覚が分かった。

こう、、プツン、、と。

ー ー ー ー ー

異動が嫌だった、という直接的なものではない。
そして昇格の件も悔しさは全くなかった。
それよりもこの会社で働いていく未来に恐怖した。

自分が変わる、というのと自分を騙す、というのは似て非なる。
もはや変わる、という範疇はとうに超えていた。

現状維持で良い。
臭い(うるさい)ものには蓋をする。

これらを選んだ会社に私がいる意味はなくなった。

意思を決めたら何かが動くのは早い早い。

こうして異動が命じられてわずか5日で私の退職は受理された。

ー ー ー ー ー

何人かには引き留められた。
この何人か、というのがとてもリアルでとっても嬉しかった。


「あなたがいないとダメなんだ」

「ちょっと個人的にどうにか動いてみる」

「誰が所課長に進言してここを軌道修正するの?」

つまり何人かには思いは伝わってた、ということ。
全員に好かれるなんて無理。
いや、八方美人になれば可能なのかもしれない。
ま、私にはそれが無理だった、けど。

自分を偽って好かれるなら、自分に正直になって嫌われたほうがいい。
それでも情熱を持って接していれば、少ないとしても必ず人は近付いてきてくれるから。

それが体感出来たのは嬉しいことだ。

ー ー ー ー ー

そういえば所課長から最後に面白いことを聞いた。
どうやら私がいるのが嫌で仕方なく、一緒に仕事をしたくない人が数人いたそうだ。

あぁ、この人かな~、なんて想像出来る人はいたが、そのうちの一人が私に常々、

「このままじゃダメですよね!」

「マイティさんの仕事は自分には絶対出来ないんで」

なんてあたかも味方ですよ~、と相談をしてきてた後輩だったということ。

お前か~い💦


なんて逆に笑ってしまった・・w

いやはや、人というのは分からないものだなぁ。
同時に思ったのは、

そんな裏表ある態度して
疲れない?


ということ。

嫌なら嫌って言えばいいのに。
なら互いにもっとすり寄って良い意見が出るかもしれないじゃない。
もっとぶつかれよ。。。

ー ー ー ー ー


引継ぎとは言ってもそんなに大した量ではない。
まぁ中身は濃いし、ちょっとクセのある内容やクセのある人との付き合いだけど。

何を隠そう、この引継ぎをした相手が上で書いたあの後輩。
もちろん、そんなのは表に出さず「申し訳ない」という言葉をかけつつ、引き継いでいった。

しかし、まぁまぁイライラしましたわ。。

別に上で書いてる内容ではない。
色んなことを説明する度に、

これは、、無理ですね。


いや、無理だこれ。。


ちょっと所課長に全部は
無理って言っときます。



何回、無理というワードを聞いたんだろう。。w

まぁそのたびに「迷惑かけるなぁ」とか「そこは相談したらいいと思うよ」なんて答えてたけど、心の中では、

いやいや、、お前らが
臨んだ結果やのに

何言ってんの?


とは思ったけど。

あまりにも無理むりムリmuri五月蠅いので、一言だけ言っといた。

俺も散々、怒られたり失敗したりして、色々勉強して出来るようになった。だって仕事だもん。無理じゃ始まらないよ。なんにもね。


彼はそれ以上、何も言わなかった。

そして心底、思った。

「退職を決断したのは間違いじゃなかった」

と。

いや、これ以上は止めよう。

私を嫌った人のことよりも私を惜しんでくれた人を想いたい。

そしてそれを私もしていこう。

私が嬉しかったように、これから出会う人もそれが嬉しいだろうから。

ー ー ー ー ー

最後の日も職場で挨拶し、本部で社長等にも挨拶して終了。
その日の空は青空。
しかしいつも以上に澄んで見えた。最後までちゃんと道筋は通すことは出来たと思う。

色々あった。
良いことも嫌なことも。
でもこの会社のお陰で成長も出来たし、何より生活出来たのは間違いない。
だからとにかく感謝。

「お世話になりました。
ありがとうございました」


ー ー ー ー ー

今、これを書きながらYouTubeで「作業BGM」を聞いてると懐かしい歌が流れてた。そしてこんな歌詞と共に。

後悔する?素敵じゃない!
一人じゃないし。


妻は全く反対しなかった。
寧ろ、「良かった」と喜んでくれた。
ああ、そこまで心配かけるほど私は表に出してしまってたんだな、、と反省すると共に、一人じゃないと思えた。

次の仕事はまだ決まっていない。
人には勇み足だと言われるだろうし、言われた。
それでも全く後悔はしていない。
それは今のところかもしれない。今後、失敗するかもしれない。それも素敵なんじゃないかな。

それにね、

あれ以上、あの場所にいたら私の自尊心と自己肯定感が底値を突き抜けて壊れそうだったから。


「今から何か出来るのかな、、」という不安もある。
でも同時に「いやいや、私はこんなもんじゃないだろう」という思いもある。

少しずつ、取り戻していこう。
そのためにドンドン動いていこう。

ー ー ー ー ー

気が付けば桜が散り始めてた。



いや、そうじゃない。




舞い上がっていったんだ。

同じ花びらの動きでも捉え方次第で変わる。

散り始めた、といえば下を向き、
舞い上がる、といえば上を向く。




上を向いて歩こう。

あの名曲のタイトルも今なら私なりに解釈出来そうだ。

それに、


よく見ると、花は散りつつも力強い新緑が芽吹いてるのに気付いたから。

私も新たな若葉を付けていこう。
何よりも自分の人生のために。



新年度の初日にこんな日記を書いた私を大事にしたい。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ではでは~

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